庶民派公認会計士が、日常や経験談をお伝えします

公認会計士の日常生活、日々の監査業務やちょっと踏み込んだ監査法人の実態などをお伝えします。また、5歳の息子をもつ父親としての側面もアップしていきます。愛する妻のぶーたも登場します。お楽しみに!

公認会計士って一体どんな仕事しているの?メンタルが強くないときつい??

皆様、ごきげんよう

 

今日のテーマは、『公認会計士っていったいどんな仕事しているの?メンタルが強くないときつい??』についてです。

 

公認会計士といえば監査が独占業務として公認会計士の資格を有する者が実施できる唯一の業務があります。近年は公認会計士の働き方も多様化しており、監査以外にもコンサルティング業務、税務業務、一般企業で働く企業内会計士など、様々な分野で活躍することができます。

 

ぶーたの夫は、監査業務を中心にお仕事していますので、今日は公認会計士の仕事のうち、『監査業務』についてご紹介していきたいと思います。

 

公認会計士の監査って何かというと、誤った財務情報により投資家、株主、債権者が不測の不利益を被ることがないように、公認会計士が企業の作成する財務諸表のチェックすることです。

 

企業が自分の会社を実態よりもよく見せて、株主に沢山出資してもらったり、銀行から沢山借入したりしようとするかもしれません。財務諸表はよく見えても、実際の状況は全然異なっていて、会社が倒産してしまったら株主や銀行は不利益を被ってしまうわけですよね。そうならないように我々公認会計士の監査は必要になるのです。

 

具体的に公認会計士の監査って何をしているのでしょうか?

 

監査業務は、主に下記の3つの業務から構成されています。

  1. 監査計画の立案
  2. 監査手続の実施
  3. 監査意見の形成

 

(1、監査計画の立案について)

監査計画には、監査チームの人繰りの策定、企業及び企業環境の理解とリスク評価(財務諸表のどこにリスクがあるのか、リスクが高いところにコストと時間を充分に注ぐ)、リスク評価結果に基づき、どんな監査手続を実施するかなど、1年間の監査計画を立てることです。

インターネットで企業の情報を検索したり、経理担当者の方に質問したりと、情報収集をしていきます。収集した情報に基づき、今年のトピックはなにか?監査において特に注意していく領域はどこか?いつ誰が会社へ往査するかなどを計画していきます。

3月決算の会社であれば、8月後半から9月は監査計画を更新している感じです。

 

(2、監査手続の実施について)

監査の実施は、監査計画に基づき、実際にクライアントへ訪問し、監査手続きを実施します。具体的には、経理担当者の方等にヒアリングしたり、会社の資料を閲覧することにより、担当する勘定科目に重要な虚偽表示がないかチェックしていきます。

監査は基本的にクライアントへの訪問します。クライアント規模にもよりますが、四半期決算であれば、1週間程度、期末監査は3週間から1か月程度訪問します。期末監査では現金を実際にカウントする実査や企業の実地棚卸の当日に訪問し、棚卸作業を観察したりする立会などもあります。

 

(3、監査意見の形成)

担当者は監査手続の結果を監査調書にまとめます。現場主任は各担当者が作成した監査調書の結果をまとめて、監査の結果要約を作成します。当該監査結果要約に基づき監査意見を形成します。

その後、監査チームが形成した監査意見について、審査担当者の審査を受け、ようやく監査意見を表明することができます。

監査意見の表明後は、クロージングに向けて調書の最終的な整理と調書登録、監査概要書の作成などを対応していきます。

 

監査は以上の3つの業務を実施していくことが中心となります。監査計画以外はほとんどクライアントに訪問しています。クライアントの担当者へのヒアリングや資料の閲覧、実地棚卸現場への訪問等、アクティブな側面もあります。とはいえ、一日中パソコンに向き合い、監査調書を作成していくのがメインではありますので、エコノミー症候群には十分に留意が必要です。

 

業務はキツいのか?

ぶーたの夫の経験からは、①体力的なキツさと②精神的なキツさがあります。

① 繁忙期の労働時間は比較的に長時間になりますので、体力的にはキツイと思います。ぶーたの夫は、最繁忙期で1か月に90時間くらい残業することがあります。担当するクライアントの決算期が集中していると、忙しくなる傾向にあります。なので、体力勝負なところがあるので、ぶーたの夫は日々のトレーニングを続けています。(これについては後日記事にしたいと思います。)

 

② 監査では誤っているものについては、毅然とした態度でそれを指摘しなければなりません。自分よりも一回りも二回りも年上の経理部長に対して指摘することもあります。また、会社と見解が相違することもあり、双方譲らずで揉めることもあります。

ぶーたの夫の経験のうち特に印象に残ったもので、固定資産の減損で会社と見解が相違した結果、経理部長が激怒し、終いには社長まで登場して、激怒されるという修羅場がありました。その時は、パートナーが駆けつけて事なきを得たのですが、冷や汗ものでした。

このような経験は誰しもがするものではないと思いますが、毅然と言うべきことを言うという、精神力が必要になります。これは場数を踏むことで鍛えられていくのですが、やはりキツい面はありますね。

 

監査業務は、経理担当者をはじめ、会社の方の協力なくして成り立たないと考えています。会計士の質問や資料の提出等、通常業務に上乗せの負担が掛かるので、経理担当者にとっては監査の対応業務がないに越したことはないはずです。円滑なコミュニケーションと信頼関係が必要であると思います。

これからも日々自己研鑽をして、精進していきます。

 

以上が大手監査法人の現役公認会計士の仕事についての概要ですが、いかがでしたでしょうか。

 

少しでも公認会計士の業務に興味をもっていただけたら嬉しいです。

次回は、『現役公認会計士の昼休み』について簡単にご紹介する予定です。

 

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