庶民派公認会計士が、日常や経験談をお伝えします

公認会計士の日常生活、日々の監査業務やちょっと踏み込んだ監査法人の実態などをお伝えします。また、5歳の息子をもつ父親としての側面もアップしていきます。愛する妻のぶーたも登場します。お楽しみに!

現役公認会計士が受験時代を振り返る

私が受験生時代だった頃のことを振り返りたいと思う。私は比較的に受験期間が長かったですし、試験に中々合格できずに苦戦する日々でした。長時間の勉強を続けるのも辛かったし、何度も諦めようと思うこともあった。今は公認会計士試験に合格して、監査法人で働くことができています。私が受験生時代にどんな勉強のやり方をしていたのか?どんなマインドでやっていたのかなど簡単にまとめます。 

1、苦戦した受験生時代

私は、高校、大学と公認会計士試験の勉強を始めるまで簿記や会計とは無縁の世界を生きてきました。そんな私が公認会計士試験を目指し始めたわけですが、これが悪夢?の始まり。試験では相当苦戦しました。なんと簿記3級から始めてトータルで5年も掛かりました。

最初の1年は日商簿記の勉強から始め、3級、2級と順調に合格しました。ところが1級はそう簡単にはいきませんでした。会計士試験に合格した今でも日商簿記1級は持っていません。そして、日商簿記1級に受からないまま、会計士試験講座が始まりました。

公認会計士試験は、とにかくボリュームが半端じゃない。300ページくらいある分厚いテキストなんかもあって、テキスト、問題集を積み重ねたら自分の身長くらいなるんじゃないかというくらいですからね。インプットだけで精一杯でアウトプットまでいけず消化不良になってました。

どんな状態でも試験日だけは近づいて来る訳で、まあ短答式試験はマークシート形式ですしワンちゃん何とかなるっしょ!っていうようなノリで受けたが、全く歯が立たなかった

 

この短答式試験に私は3年間くらい苦しめられることになるのでした。おそらく5回くらい受験しました。。。 

 

2、勉強は1日10時間くらいやっていたにも関わらず、受からず苦悩する日々 

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消化不良状態だったこともあって、とにかく知識をインプットしていました。テキストをひたすら読む。マーカーを引く。ノートに纏める。

中々覚えられなくて、忘却曲線が人より急なんじゃないか?昨日やった内容なのに、今日になったら、はて?なんだっけ?みたいなことよくありました。今思えば、すべてを暗記しようとしていたことが原因かと振り返ります。理論科目も”なぜ“そのような基準ができたのか?”基準の趣旨、背景や前提をしっかり理解すれば、記憶がもっと定着しやすかったのでは“と反省しています・・・仕事でも会計基準は読みますが、その際は会計基準の結論の背景をよく読みます。基準の趣旨や考え方が書いてあるからです。この結論の背景、例えば会社の方からの基準に関する質問を受けた時にとても使えます。基準では〇〇と書いてあるから〇〇です、というよりもこの基準はこういう背景があって、こういう考え方だからこういう結論になります、って説明した方が納得感が高いです。意外と趣旨を理解している方は少なくて、結論部分だけを知っているだと、中々実務での応用が効きにくかったりします。だから、基準の趣旨や背景部分が重要であって、受験時代からもここをしっかり理解しておくことが重要だと思います。

 

3、アウトプットは受験予備校のテキストの例題と答練をひたすら解く

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話をもどしますが、公認会計士試験は簿記という電卓をバシバシ叩く科目がありますので、アウトプットもとても重要です。テキストの例題をひたすら解いていた時期もありました。テキストの例題だけでも5回転くらいしました。会計士試験は相対評価ですから、少数ができる難問よりも多数ができる普通の問題を取りこぼさないかが大事。なので、とにかく基本的な問題であるテキストの例題をひたすら繰り返しました。その代わり問題集はやらなかったですね。私の印象は、テキストと内容が重複しているし、問題量が多く消化不良になりそうだったので、思い切ってやらないという選択をしました。

 

そして、答練の計算問題もひたすら解きました。意識としてはいかに時間を短くできるか。今思えば、タイムアタックかよ!とツッコミを入れたい。5回は繰り返しやったかな。ある程度繰り返してくると、答えやら手順やらも覚えてしまう。こうなると単なる電卓打つ練習になっていたかもしれません。

 

 

4、短答式試験に向けた戦略(しくじり談)

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企業法、監査論あたりは、暗記が進んでくるとある程度点数が取れるようになると思います。9割くらいは普通に取れるようになります。問題は管理会計と財務諸表論なんですよね。

財務諸表論に苦手意識があり、簿記も得意ではなかったので試験でもなかなか上手くいかなかった。 

この財務諸表論の苦手意識により、私の間違いだらけの戦略がスタートし、短答式試験に合格できないスパイラルに陥りました。

 4科目で合計500点満点、合格基準点は70%の350点です。

私の戦略は、企業法90と監査論90、管理会計論70と財務諸表論100+αで合格という安易なストーリーでした。ボリュームがあって苦手意識がある財務諸表論から逃げる戦略です。

これをやった結果、管理会計論が7割を取れずミスって終わるスパイラルにハマりました。先に述べた通り、企業法90点、監査論は85〜90点でした。しかし管理会計がダメダメだったんですね。悪い時は50点くらいですよ。もうすぐ足切りレベルです。

完全に言い訳ですが、以前は管理会計と監査論が2時間で同じ時間枠に行われていたんですね。(今は1時間ずつに分かれてますよね。)

それで、時間の使い方も色々できたわけです。例えば、私みたいに監査論を30分目標でやって、管理会計に1.5時間使うみたいなやり方もできたんです。

まあ、試験がわもそういうやり方をしてくる想定で(?)管理会計論は時間がかかる問題が多く作っていたのだと思います。管理会計を勉強しても伸びない。捨て問みたいなのもありますから、見極めも難しかった。

 管理会計論を頑張るがなかなか伸びず、企業法90、監査論85、管理会計50、財務120=345→アウト!みたいな感じを3回くらいやらかしました。(→学習せよ)

3年くらいやると、財務諸表論も理論の暗記も進み、計算問題も網羅できてくるので、そこそこ点数が取れるようになってきました。嫌なことからは逃げられない。必ずやらなきゃいけない時が来るんですよね。・・・最初から財務諸表論がんばれや、過去の俺!ちなみに最終的に短答式試験に受かった時は、財務諸表論が160点くらいでした。最初から財務諸表論をしっかりやればよかったですね。

 

教訓:嫌なこと(財務諸表論)から逃げるのはダメ!いずれ向き合わなければならない時が来る。

 

5、論文式試験は、それほど苦戦しなかった

とはいえ、一度落ちてます。2回目は試験が終わった瞬間に受かったなという感覚がありました。なんか漠然とですが、今回はいけたなって。短答式試験で相当勉強期間が長かったので、インプットは完成していたと思います。あとは知識を記述に落とし込むだけだったからかもれません。論述の中で、ごにょごにょ書くことで試験委員に伝えたいことをアピールできるから、それが自分には向いていたのかもしれません。先述のとおり短答式試験でインプットはほぼ完成していましたから、あとは配布される条文に自分の記憶を結びつけて、本番当日に引き出しがすぐに出せるようにしていました。

 

6、受験時代を切り抜けるメンタルについて

5年もかかって、何回も試験に落ちるってメンタル大丈夫でしたか?って言われることがあります。全然そんなことない。メンタルがやられるときもありました。

絶対受かると期待していると、ダメだったときの落差が激しいじゃないですか。私はあまり期待せず粛々と勉強を続けていました。もちろん1人に力で挑戦し続けられませんので、応援してくれていた方には感謝の気持ちは忘れたことはありません。

 あと、必ず週に1日は休む日を作りました。そこで自分のやりたいこと趣味を徹底的にやってストレスを解消していました。メリハリをつけることはメンタルを保つうえで重要だと思います。

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7、受験期間中にやっていた事、辞めたこと

やっていたこと:筋トレ

週2回は1時間程度ジムに行って、体を動かしたり、ウエイトトレーニングしていました。何を目指していたのか、本気でベンチプレスの記録に挑戦していました。プロテインをガンガン飲み、体重はみるみる増え、見た目も一回りも二回りも大きくなった。着る服もサイズが合わなくなった。何やってんだ過去の俺!

でも、こんな一見会計士とは関係ないことも、その後に役に立ったことはあります。就職活動の面接の時に、筋トレしてたエピソードを話して盛り上がることができました。
今は、電子化が進んであまり紙調書はありませんが,一昔前は調書箱に紙の調書を入れて、監査クライアントへ運んでました。その時人一倍力があった私は運ぶのが簡単でしたので、筋トレが役に立ったと思います。監査法人にも一定数、筋トレマニア(?)がいますので、筋トレ談義に花を咲かせるのも楽しいですよ!

  

やめたこと:タバコ🚬(喫煙習慣)をやめた

二十歳頃(?)から1日1箱くらい吸っていましたが、ある時を境にやめました。何かの記事で喫煙すると筋肉がつきにくくなるみたいな話があり、筋肉つきにくくなるならとやめようと思いました。まあ、タバコは肺にいいことはないですし。あと喫煙する時間も1日に積算すると結構な時間になりますし、ニコチン切れになると吸いたくなるので、集中力が続かないのも理由です。

試験のとき、1科目が終わったら、急いで喫煙所に行く、タバコを2本吸いだめする。教室に戻る。息が切れる。外が寒くて手がかじかむ。15分経っている。これは、本当に時間の無駄でしかない。その時間をテキスト読む時間に当てたりした方が絶対にいい。

ただ、自力でやめるのはできなかったです。禁煙ガム(ニコレット)でやってみましたがダメでした。最終的には禁煙外来に通いやめることができました。処方される禁煙の薬は強烈で、これを飲むと一気にタバコを吸いたくなくなります。感覚はセブンスターを一度に5本吸い溜めした時の感覚ですよ。吸ったら気持ち悪くなる感じです。まあそんな強烈な薬を使い、まず1日禁煙し、1週間、1ヶ月と記録を伸ばしていき、今や9年経ちます。もうどんな感覚だったか覚えてません。止めたいなって思っている方は禁煙外来へ行くのもオススメです!

 

8、最後に

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こうやって振り返ってみると、受験生時代は大変だったなと改めて思います。試験も二度と受けたくないです。笑 私が思うことは勉強方法に正解はないですから、自分がいいと思った方法を信じて続けていけば合格できるということです。一点の曇りもなく自分を信じ切ることが大切です。公認会計士試験は合格率が非常に低い難関試験ですから、一発で合格できることは難しく、ほとんどの受験生が不合格を経験します。ただし、たとえ不合格が続いても諦めず、続けていけば必ず合格できる試験だと私は体感しています。

公認会計士試験を合格すれば、素晴らしい人たちと出会うことができますし、資格は一生ものですので安定した収入も望めます。皆さんと一緒に働ける日を楽しみにしていますので、受験勉強頑張っていきましょう!

 

私も日々勉強。